『かまいたちの夜』というゲームを御存じでしょうか?(^^)
1994年11月25日にスーパーファミコンで発売された「サウンドノベル」というジャンルのゲームです。
ゲームシナリオは、ミステリー作家の我孫子武丸氏が担当したことでも有名で、物語の展開に、多くの人が引き込まれていきました。
もちろん私もその1人で、とにかく遊び倒しましたw(*^^)
【目次】
▪ゲームシステム
・フローチャート
・実写さながらの画像と、シルエットスタイルの登場人物、そして秀逸な音楽
▪ストーリー
・最初はだれしもバットエンドで終わるほど難解
・2週目以降はもう止まらない
・サイドシナリオも相当魅力的
▪まとめ
【ゲームシステム】
『フローチャート』

『かまいたちの夜』というゲームですが、「サウンドノベル」というジャンルであり、
小説を読むかの如くゲームが展開し、途中で現れる”選択肢”によって物語の展開が大きく変わる「フローチャート」方式で進行するゲーム
当時は非常に画期的で斬新なゲームシステムでした。
なんせ、操作するのは「選択肢を選ぶ十字キーと決定ボタンのみ」ですからね。
『実写さながらの画像と、シルエットスタイルの登場人物、そして秀逸な音楽』

『かまいたちの夜』のもう1つの特徴として、
- ほぼ実写として描かれている「画像(グラフィック)」
- 登場人物が「シルエット」で表現されている
- すべての状況にピタリとはまる「音楽(サウンド)」
- 完全に惹き込まれるほど完成された「物語(ストーリー)」
この3つが挙げられます。
まず、画像が非常にリアルなので、ゲームを通じて「自分がそこにいるかのような没入感」を非常に強く感じることができます。
それとはまったく真逆で、登場人物は完全に「シルエット」で登場します。
その為、「どんな表情をしているのか」「どんな服装をしているのか」はプレイする自分の想像力で補う必要があります。
そして、秀逸なのが「音楽(サウンド)」。
「サウンドノベル(音響小説)」というだけあり、BGM・効果音の演出がバツグンです。
特に、効果音による演出が絶妙で、シーンの入れ替わりと同時に急に恐怖を与えるような音(ガラスが割れる音)であったり、じわじわと恐怖を与える音(床がきしむ音)などが絶妙に演出されています。
なによりも素晴らしいのは、土台となる「物語(ストーリー)」の完成度です。
それもそのはず、脚本に携わったのはミステリー作家で有名な我孫子武丸氏。
ストーリーの”厚み”が違います。
しかも、このゲームは選択肢によってストーリーが大きく変化していきます。
それぞれの選択肢で分岐したストーリーの回収も非常にきれいで、なんの矛盾も感じることなく引き込まれていきます。
この4つによって得られる
- 没入感
- 想像力
- 恐怖
- 物語の魅力
が、『かまいたちの夜』の中にすべて集約されています。
【ストーリー】
スキー旅行に向かった主人公の「透」と友人の「真理」(好きな名前に変えることができる)。
主人公の「透」は、この旅行をきっかけに「真理」との距離を縮めたいという思いもあります。
宿泊先のペンション「シュプール」で宿泊する様々な人々と出会いながら、おのおの友好を深めていく。
そんな中、あることをきっかけにペンション「シュプール」は惨劇の舞台へと化していく。
というのがメインストーリーです。

この画面はとても有名ですよねw
『最初はだれしもバットエンドで終わるほど難解』
メインストーリーは、「惨劇の犯人を突き止める」ことがクリアの条件ですが、
十中八九、最悪のバットエンドをたどります。
それほど推理は難解で、犯人にたどり着くことは困難です。
なので、「バットエンド後から周回をまわし、自分が怪しいと思う人物へたどり着く」ということを繰り返します。
『2週目以降はもう止まらない』
しかも、2週目に突入すると「1週目になかった選択肢が出現する」という仕様。
そうなると、新しい選択肢へ寄り道せずにはいられないのが人間というものです。
これが、自分の考えた推理をさらに迷わせます。
「なんだこの選択肢は?ひょっとしたら犯人は〇〇じゃなくて●●なのか?」
という感じです。
ここまでくると、もう止まりません。
とにかく周回を重ね続けて、幾度となくバットエンドを繰り返していきます。
なので、犯人に行き着いた時は相当うれしいですねw
といっても、それで終わりではなく、犯人と推理した根拠や、トリックを暴かないとクリアできません。
これも推理小説ならではで、本当に苦労しました。
『サイドシナリオも相当魅力的』
メインストーリーを終えたり、ある程度周回を回していくと、
本編からかけ離れた「サイドシナリオ」に突入します。
これが非常に魅力的です。
クスッと笑えて短く終わるパロディー的なシナリオから、本編と同じくらいのボリュームで、なぜこうなった?といわんばかりの突っ込みどころ満載のシナリオ。
さらに、本編よりも格段に怖くなったシナリオなどサイドシナリオは多岐にわたります。
こうしてみると、『かまいたちの夜』は相当なボリューム製作されたことを改めて感じます。
【まとめ】
『かまいたちの夜』はスーパーファミコンでリリースされ、その後はPlayStationやPlayStation Portableなど様々なハードに移植されていきました。
今年発売のPS5やPS4・Switchが主流となる中、「面白そうだ。やってみよう」と思っても、ハードの購入からしないといけないため、遊ぶ機会がほとんどないのが残念です。
また、続編の
- 『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』(PS2・PSP)
- 『かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相』(PS2)
- 『真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)』(PS3・PSVITA)
もありますが、やはりハードが古いためなかなか手が出しづらいかもしれません。
もし、気になった方はAmazonに出品されていますので、少しのぞいてみてもいいかもです(^◇^)
今回はここまでです!!
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